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■金平糖という食べ物が好きです。
ナカジが金平糖好きだったら意外でかわいいなあと思って書いてみた。
ナカジが金平糖好きだったら意外でかわいいなあと思って書いてみた。
「でね、趣味は俳句を書くことと、演歌を聴くことで、好物はカリカリ梅と酢昆布なんだって」
「どこの爺様だよそれは」
サユリの話に俺は苦笑すると、抱えていたギターでいくつかコードを鳴らした。そして、「やっぱこっちだな」と言って歌詞の上にFと書く。
「Fかあ」
「省略形の押さえ方覚えるか?」
「やめとく。鍵盤の譜面はやく作ってね」
ギターを練習したもののFで予想通り挫折したサユリは渋い顔をして肩をすくめた。俺は「善処する」とだけ答えると、またいくつかギターでコードを鳴らす。アコギの柔らかい音が心地良い。アコギなんて、人前で弾くのは久しぶりだ。
「でもねえ、カリカリ梅は文句言えないよ、この前お弁当の後食べてたでしょ」
「そういう気分だったんだ。でも、酢昆布を食った記憶はないぞ」
「連想だよ、きっと」
「連想なあ」
俺は再び苦笑。そして机の上の菓子鉢から金平糖をつまむと口へ運ぶ。父親が出張で買ってきて以来、姉が気に入ってこまめに通販するものだ。詳しくは知らないが、京都のなんたらいう店の結構高級なやつらしい。上品な甘さで気に入っている。
今開けてあるのはイチゴの味。俺はサイダーのが好きなんだが、サユリがイチゴ好きだから、あけるのはこれ以外考えられない。
「ちなみにね、甘いものも苦手なんだって。チョコ嫌いって言ったからだと思うけど」
「チョコなあ……まあ、苦手だなあ」
「金平糖は食べるのにねえ。和菓子なら平気なの?」
言いながら、サユリも金平糖を口に運んだ。カリコリと良い音がする。
「甘いのが嫌なわけじゃない。チョコはなんとなく舌に粘つく感じがきらいなだけで、味自体はそう嫌いじゃない。食べられないほど嫌ってるわけでもない」
「そういう分析が爺むさいのかなあ」
「爺むさいってか……」
少々がっくりとした気分でつぶやく。
サユリがここまで話していたのは、今日の昼休みに友達たちと何気なくしたおしゃべりの内容だという。何があって俺の話になったのかよくわからないが、ともかくわかったのは俺がクラスで爺むさいと思われているということだ。
特に事実でもないが別に気にしない。
「女子って休み時間どんな話してるんだ?」
「誰それが誰と付き合ってるとか、どこそこの店員さんが格好いいとか、クラスの格好いい人ランキングとか」
「それのどの辺で俺の話になるんだよ。爺むさい人ランキングか」
「……」
サユリはとっさに黙って視線をそらした。大変正直でわかりやすい。好ましい。
「そういう話題くらいしか俺はあがんないだろうな」
「わ、私は! 私はナカジ君爺むさくないって言ったよ!?」
「別に気にしない」
「ほんとだよぅ!」
必死に弁明する様子はとてもかわいらしいと思う。わたわたと腕を振りながら一生懸命喋るサユリの口に金平糖を放り込み。
「気にしないって言っているだろう。気にしないでいい」
「んー」
不満げな声を上げながら、それでもサユリはカリコリと金平糖を噛む。
「別にサユリが事実じゃないってのをわかっててくれればそれでいい」
「そう?」
ちょっと機嫌をなおしたような声でサユリは言うと笑う。
「ところでこの金平糖、美味しいね」
「なんか京都の金平糖専門店のやつらしい」
「京都かー。行ったことないかも」
「いつか一緒にいくか」
「それもいいねー」
■あいかわらずオイラのかく話はグダグダですな。
知ってますなおせません。
京都の金平糖屋さんはこちら。
http://www.konpeito.co.jp/index.html
ホント美味しい。大好き。サイダー味もイチゴもお勧めです。レモンも美味しいです。
でも店行ったことない(笑)
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