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自分でも、何があったのか良くわからない。
基本的に、人付き合いが苦手だ。
そこそこの距離を保ちつつ、なんとなく人の輪に入ってるような振りをして、実のところは人と係わっていない。
それが自分。
だから人生あまり「友」と呼べる人間はおらず、そしてそれを嘆くこともなく。
ひたすらかまってくる友人を適当に邪険にあしらう日々だ。
だからこそ、この五月からの状況に少々自分で自分を持て余す。
そして本日、大雨の中、遂に人生で一番の下手を打った。
そう、基本的に人付き合いが苦手な人間が、唐突に距離を縮めようとしてもそりゃ無理というものだ。
まあ、つまりそういうことなのだろうと睨みつける体温計、現在37度5分。
……言う心算なんぞ、毛頭なかったのに。
経緯を言えば大変短い話だ。
世間は雨だった。好意を寄せる人物が、傘もなく困っていた。どさくさ紛れに相合傘をした。その場で、大変迂闊にも想いを告白し、見事玉砕した。
文字数にして67。
普段の「今日も特に何もなかった」の文字数11に比べて、何と波乱万丈な放課後で有ったことか。しかし、話としてはやはり短い。
短い中にぎゅっと詰まりすぎて、きっと色々無理が生じたのだと思う。
「なんで、やさしくしてくれるの? 他の子にはそうでもないよね」
正直に言おう。
こう問われた時、「お前それを聞くか」と思ったのは事実だ。
宮永にしてみりゃ、そりゃ不思議極まりないとは思う。
気持ちを言わないで想いが伝わるなんて、そんな虫のいい話があるとは思ってない。
とはいえ、「考えればなんとなく分かるだろ」と思ったのもまた事実。
だからもう、なんかあれはやけくそだったのだと思う。
「好きだから」
「ウソだあ」と言われた時は、それなりに軽くショックも受けたが、予想通りの結末にはただ「ああ、やっぱりそうだよな」と納得しただけだった。
俺だって、俺みたいに偏屈な異性から唐突に告白されたら、まあ、断る。
だからこの結末には、何の文句も不満もない。落ちつくところに落ち着いた、ただそれだけだ。
有るのは後悔。
言わなければ良かった。
振られるから、ではなく。
今頃、宮永は混乱と怒り、その他諸々の感情渦巻きわけのわからない状況に陥っていることだろう。
それが、単純に申し訳ない。
こちらは言うだけ言っておしまいになって、それなりに踏ん切りもつけば諦めもつくが、予想外のところからのいきなりの話に、宮永はこれから考えなくてもいいのにぐるぐる考える羽目になる。
もうほんと、一生の不覚。
本当に下手を打った。
無かったことにしてくれ、忘れてくれ、なんて無責任なことを言って。
俺は今まで通り、何事もなかったかのように過ごせるだろう。
でも、きっと宮永はそうじゃない。
例えば、明日俺が熱で倒れて学校へ行かなかったとしたら、それだけでもうこの世の終わりのような顔をするに違いない。
だから。
とりあえずおとなしく眠る。
微熱なんて、寝てれば治る。
有るのは、想いが雨に流れた、ただそれだけの事実。
■ずるいのは、百も承知。
じつはまだ続きます。
この一連の流れが終わったら、ちょっとまた時間が進むんです。
そういう予定です。
が、予定は未定です。