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■初めての「学生生活」もの。
はっきり言ってぐだぐだ。


「莫迦かー!!!」
先生の風邪による欠勤で、急遽自習になった数学の授業。
出されたプリントを各自適当に集まって解いていたら、急に教室の後ろのほうで叫び声が上がって、それとともに教科書がぶつけられる音がした。
「痛い! 痛いよナカジ!?」
「やかましい!」
「ちょっと計算間違っただけじゃん!?」
「高校生にもなって四則計算の順番間違う奴があるか!」
「え、だって計算左からでしょ?」
「乗法除法が先だ!」
「乗法とか除法とかって何?」
「掛け算と割り算!」
「そうなんだー」
「小学生レベルだぞコレ!」
「小学生の豆知識?」
「常識だ莫迦者!」
くすくす、とあたりから笑い声が聞こえる。
「笑われたー! 笑われたよナカジ!?」
「当たり前だ!」
そんな会話を聞いていたニッキーが、タローに声をかける。
「俺前から気になってたんだけどさー、タローは何でこのガッコに来たわけ? ちょっとこう言っちゃナンだけどさ、タローこのガッコ入るの大変だったんじゃね? 一応曲がりなりにも進学校だしさ」
「ナカジがこのガッコにするって言ったから」
へらりとタローは答える。ナカジが盛大に舌うちした。
「超勉強したもん中三の時。もう俺は一生分の勉強を中三でやったね」
「畜生、もっとレベル高い学校にしとくんだった」
「そんなナカジはどうしてこのガッコなワケ? ナカジにとってはちょっともの足んないレベルじゃね?」
「進学校の中で一番家から近かったから」
カリカリとプリントを解きながら、ナカジはニッキーのほうも見ないで答える。
「ナカジ、中学より高校のが近いくらいだもんね」
「朝はぎりぎりまで寝てたいんだよ」
「中三のときの担任が何回も確認してたよね! 『中嶋君本当にこの学校でいいの? もっと上の学校も狙えるよ?』って」
口真似でもしたのか、タローは言いながら爆笑し、ナカジも小さく肩を震わせる。
「それに対するナカジの答えが『一番の進学校は電車で3駅も先だから嫌だ』だもん。先生泣いてたよ」
「それは電車にのって5駅かかってる俺に対する嫌がらせか」
ニッキーの言葉にナカジは「違う」とだけ小さく答え、その後大きくため息をついた。
「でも話聞いとくんだったな。よもやタローがこの学校に入ってくるとは……」
「うわあ、本気で嫌がってる!」
「俺この世で1.2位を争うくらいお前がきらい」
「いやよいやよもすきのうち?」
「死んでしまえ」
ナカジのチョップがタローの顔面に直撃する。基本的にタローはナカジからのこういう攻撃は絶対によけない。
「アユムちゃんは? 何でこのガッコにした?」
「ん? ああ、うちの学校吹奏楽で有名なんだよ。今年こそ絶対ゴールド金賞取るよ。去年逃しちゃったからね!」
「おお、部活命だ」
「もうそのためだけに選んだんだもん、ここ」
アユムは真顔でうなずくと、ニッキーを見る。
「そういうあんたは? なんでこのガッコ?」
「俺はほら、好きな人がこの学校を志望してたからだよ」
ばっちり熱視線をサユリに向けて、ニッキーは力強く言う。その視線に気づいたか気付かないか、サユリはニコニコと笑っている。その様子に、周りは多少気の毒そうな目線をニッキーに送ったが、彼はそれに気づかない振りをした。
「なんだ俺といっしょじゃん」
「一緒にすんなよ俺の純愛を」
タローの言葉にニッキーは大変嫌そうな顔をした。
「俺だって純愛だよナカジ大好きだもん」
「死ね」
「痛い! ナカジ痛い! 蹴らないで!」
机の下で何度もナカジに蹴られ、タローは悲鳴をあげる。その声すら嬉しそうなのだから、もうどうしようもない。
「サユリんは?」
「私? 私もね、ニッキーくんと同じ。好きな子がここを受けるって知ったから」
「え!? そうなの!? どうなったのそれ!」
嬉しそうにアユムがサユリに尋ねる。この年頃の女子は恋の話が大好きだなと再確認。……この年頃に限らないか、とその後訂正。
「んー、告白する前に、その子彼女ができちゃった。残念」
「なんてもったいない! わかってないぞその男子!」
「あはは、でもね、タイミングってあるよ。きっと縁がなかったんだねー」
全く深刻さのない言い方で答えるが、サユリはプリントから目を離さない。
「あ、これわからない。ナカジくーん、教えてー」
「何番だ」
「4問目」
ナカジは口ではなんだかんだ言いながら、面倒見がいいほうだからサユリに問題の解き方の説明を始める。
「さて、それはそれとしてだ」
俺は立ちあがると、教室内を見渡した。
「お前らな、自習って一応授業だからいつまでも喋ってんじゃねーぞー」
「うわ、ハジメちゃんが先生っぽいこと言った!」
「先生だよ!」



■ぐだぐだですんません。
ちなみにハジメ視点です。ええ。
サユリんがあっさりと「縁がなかったんだねー」と言い放てるのは、この時点ですでにナカジと付き合ってるからです。
二年生設定。
ああ、一年生設定の話の続きも書かなきゃなー。

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