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■世の中で言うところの、「神ナカ」とかいうジャンルになろうかと思います。
よそ様で読ませていただいて、「おお、この二人組みいいなあ!」と思ったので、ご相伴にあずかることにしました。
とはいえ、かぷりんぐではないんですけどね。
今回の話は「なぜ、ナカジはポップンパーティに参加したのか」という、沢山描かれているお話に、乗っかってみます。
ちょっと長いから、プチ連載みたいになるかも。きのせいかも。
<side:M-1>
意識を世界に向ける。
そのまま意識を手放すように、自分の中を空にするように。
すると世界中の音が、彼の中に入ってくる。
さまざまな音。
さまざまな音色。
色。
色。
音。
その中には、「雑音」と呼ばれるものもある。
しかし、彼にとっては「雑音」も愛おしい音の一つ。
音に罪は無い。
悪いのは、雑音などと呼ばれるものに組み立てたほうだ。
音が聞こえる。
音楽が聞こえる。
「音」を「楽しむ」とは、良い名前。
そのように名づけた「ヒト」を、愛おしく思う。
音。
それは彼の目に、さまざまに映る。
しぼんだような音。
明るい音。
寂しい音。
キラキラした音。
さまざまな音のなかから、「キラキラした音」を探すのを、彼は楽しみにしていた。
音は、どんなものでも愛おしい。
しかし、どうせなら、見ていてうれしい音が良い。
「お」
キラキラした音。
それを捕まえた。
それはずいぶん前から、キラキラした音のまま。
一向に音楽にならない。
いつも、いつも、音楽になりかけて、結局「音」のまま。
彼はそれがもどかしい。
音はいつも聞こえるわけではない。
音は同じ間隔で聞こえるわけではない。
だから、捕まえるのに苦労する。
「久々だなあ、コレ」
彼は満足そうに笑って、しばらく音を楽しむ。
キラキラ。キラキラ。
(こわい よ)
彼の背後で、影がつぶやく。
「そうか? キラキラして綺麗じゃねえか」
(こわい よ きらきら じゃなくて ぎらぎら してる)
「ギラギラ?」
彼は言われて、少し首を傾げる。
「ああ、そうかもしんね」
頷く。
「音に込められた気持ちが純粋だから、俺にはキラキラして見えるけど。音に込められた気持ちが攻撃的だから、ギラギラしてるかもな」
彼は口の端を吊り上げる。
笑っているのだ。
楽しくて仕方ない。
「この音に込められたのは、世の中への苛立ち。不快感。閉塞感。そういうもんだ」
(ほら やっぱり こわい よ)
縮こまる影に彼は笑ってみせる。
「じゃあ、一緒に行かないわけだ」
(いかない よ るすばん して る)
彼は頷く。
「俺は行ってくる。音の持ち主に会ってくる。いつまで音で満足してんだって、蹴飛ばしてくる」
(こわい なあ)
そして彼は世界に向かう。
■というわけで、神様は久々の下界にむかったのでした。
続く。
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